足りないよ、白山くん。


「……そっか。昨日そんなことお母さんに言われて…傷つけてたんだ」

「う、うん」


……今まで誰にも言ってきてなかったせいか、全部話してしまった。

手首の傷の経緯も、これまでの自傷行為についても。


すると、少し考え込んでいる様子の白山くん。


「…水野さん」

「なに…?」


「ーー服、脱いで」


!?!?


は、はい!?服!?


「え、っと白山くん?」


やっぱり変なことするのっ!?


「傷、見せて。俺が癒してあげる」

「やっ…ちょっと…何言って…」

「昨日なんでもするって言った」

「あ…」


…そうだった。

なんでもって言いました。


うぅ…同級生の男子に肌を見せるなんて。

で、でもやるって言った責任はとらなくちゃ…


私は諦めて、制服のシャツのボタンを上から外した。