足りないよ、白山くん。



私なんか…誰かに優しくされたり、助けてもらったりすることに値する人間じゃない。

頑張っても結果残せないし、自分に甘えるし、お母さんを満足させてあげられない。


そんな私は一生、悪夢を見ていたらいい。



なのに優しくされたら弱音を吐いてしまいそうで、甘えてしまいそうで……



「やだ。……俺は水野さんを、癒してあげたい」

「癒すって…」



なんでそんな簡単に助けようとするの。

訳もわからず体にたくさんの傷がある人となんか関わりたくないでしょ。



「ーーだから、教えて?この傷の意味」


………っ!


さっきとは違って、小さな子供をあやすように微笑んだ。