足りないよ、白山くん。



「なんでわかったの…?」

「だって普段こんなのつけてないでしょ」


そう言うと外されたシュシュを見せられる。



……バレないと思ったのに。



今まで他の人に全く疑われことなかったのに、どうして白山くんはそんなに鋭いの?

なんでただのクラスメイトなのに、気にしてくれるの?


「だめだよ、こんなことしちゃ。あとで絆創膏貼ってあげる」

と、そっと大事そうに手首の傷に触れる。


っ………


苦しい。


白山くんがこんなにも気にしてくれるのに。


吐き出したいものが込み上げてきそうになって苦しい。





…………しないで




「ーー私に、優しくしないで」