足りないよ、白山くん。



「じょーだん。寝るだけだから。ほら来て」

と、私のシュシュをつけてない方の手を優しく引っ張った。



「わわっ…」

「横になって。水野さんは特に何もする必要ないから」

「…うん」


言われた通り、ベッドに入りゆっくりと横になる。


すると白山くんの方も、上履きを脱いで私のそばで横になった…のは一瞬だった。


直後、私の視界は暗くなって、体重をかけられる。


「……水野さん。俺、あまりにも素直すぎて逆に不安になるんだけど」

「し、らやまくん?」


えっと…抱き枕にしないの…?



白山くんが私の上に覆い被さっていて、手首を掴まれた。




……もしかして私、


はめられた…とか?

傷のことバラすよって脅されて、交換条件として抱き枕になるって。

ただ、ここに呼び出すためだったってこと?