足りないよ、白山くん。



「で、早速なんだけど」

「……抱き枕?」

「よくわかったね」


いやだって昨日、抱き枕になれって言われたばかりだし…

ここに呼ばれた時点で大体予想はついていた。


「じゃ、ベッド行こ」


白山くんは何一つ表情を変えずそう言う。


……


なんかその言葉、結構際どいような…


いや、抱き枕になってただ寝るだけなんだけどねっ…!

他の人が聞いたら完全に勘違いしちゃうだろう。


「どうしたの?……あ、もしかして今変な想像したでしょ」

「し、してないっ!」

「そう?顔真っ赤だよ?」

「へっ…!?」


そう言われて、自分の頬に手を当てる。

……確かに少し熱いかも。


って、また白山くんのペースにのまれてるっ!