足りないよ、白山くん。




真面目で、クラスの人からは勉強面で頼られる私。

友達や先生達とも上手くやれている。

でもそんなのは学校での姿でしかない。




本当の私は、自分の事が大嫌いでお母さんの期待にも応えられないような悪い子。

馬鹿であほで弱くて。


自分自身で体を傷つけてしまうような人間だ。



もしそんなのがバレたら、皆んなはどう思うのかな。





…ほんと、先生に言われなくてよかった。


白山くんの口から傷という言葉が出てきた時は、びっくりした。

ちゃんと隠してたはずなのに。

対策が甘かったのかな。


あとで鏡で確認して、隠すところ徹底しなきゃ……



「はぁ……消えたい」