足りないよ、白山くん。



ガラガラッ……


「おーい水野、いるか?」


そんなことをしているうちに、自分の名前を呼ぶ声が聞こえた。



………!


あっきー先生だ。



「は、はい……」

「ちぇっ」


ぼそっと舌打ちするのが聞こえたが、それどころではない。



まずい……

こんな状況を見られる訳には……


男女二人が保健室のベッドで寝てるとか、絶対生徒指導行きだよ……


そんなことを考えているうちに、先生はどんどん近づいてくる。


「開けるぞー?」



どうしよう、どうしようっ……

頭は真っ白で、どうすることも出来なかった。


でも慌てている私とは反対に、いつの間にか白山くんはベッドから降りていた。



シャッ……


「お、大丈夫か?頭痛いって聞いたぞ?って、白山までいたんだな」


カーテンから顔を出した先生は、白山くんがいた事に驚いている。


これ、絶対疑ってるよね……

カーテンの中にいるなんて隠れてるようなものだし。