足りないよ、白山くん。


「こっち来て」



そう呼ばれてベッドの方へ向かう。


目の前にはきちんと整えられた布団と枕。

白山くんって結構几帳面だったり…?



「時間になったら起こしてあげる。それまでゆっくり休んで」


「う、うん」



私がベッドの上に横たわると、優しく布団をかけてくれた。


シーツ硬い…でも懐かしいかも。

保健室のベッド特有の感じ。

保健室なんて来たのいつぶりだっけ?


…小学生以来、来てないかも。



なんて考えていると、うとうとしてきた。


白山くん意外と優しかったな…

それにクラスの時よりちゃんとしてた。


ふわふわしている雰囲気は変わらないけど、笑った時の表情は印象的で……



………



………



そして私はそのまま意識を手放した。