足りないよ、白山くん。


「書けたよ」



どうやら必要事項は全て書き終えたみたい。



ズキズキ……

あー痛い……体育休んで正解だったかも。

このまま授業受けてたら、絶対に悪化してたな…


私が痛い部分を押さえていると、



「ベッドで休んだ方がいいよ。今用意するね」



あっ…


そう言って布団などをてきぱきと準備してくれる。



「あ、ありがとうっ!」



白山くんがちゃんと働いてる……


珍しいことでも起きたかのように、彼の仕事ぶりを見る。


クラスでもこんな感じでいればいいのに。


保健委員の仕事が好き、とか?

でも人との交流が好きには見えないしなぁ。



本当に、掴みどころのない人という感じ。