足りないよ、白山くん。


「あれじゃね?水野さん、白山のこと好きとか…」


「ワンチャンあるかもそれ」



うぅ……次から次へと、私の名前をあげないで…!

私のことなんて話題にしても面白くないし…



というかっ!
そもそも白山くんのこと好きとか、絶対ないっ!


本気を出せばきっと白山くんは賢いんだろうけど、
普段から不真面目な人のことなんてどうも思わないよ…


むしろせっかく先生達が授業してくれているのに寝るとか…失礼すぎると思うくらい。



「はいはいー。雫が可愛いのは分かるけど、勝手に決めつけないの!」



自分の話をされているのを聞いて、肩を狭くしていた私に気づいたのかはるちゃんが言い返してくれた。


か、可愛いって…

はるちゃんは優しいなぁ。