足りないよ、白山くん。


「どういたしまして!またいつでも聞いてね」


「さすが雫!」



と、はるちゃんも褒めてくれた。


えへへ、やっぱり頼られたり感謝されるのって嬉しいな…!



ご飯を再び食べようとした時、クラスの男子からこんな声が。



「水野さんって、賢くて可愛いしみんなに優しいよな〜。俺も教えてもらいたい」



……へ?

わ、私…?



「分かる〜。良いよな、白山は毎日起こしてもらえて。それだけで関われるんだからなぁ?」



え、ええ…?!


もう一人の男子が、食事中の白山くんの肩を組みながら言った。


そんな白山くんは、相変わらず眠そうにパンを食べている。



「邪魔。だる絡みうざい……」



男子が絡んできてもなお、彼の無気力さは崩れないみたい。


すっごく面倒そうな顔してる…