足りないよ、白山くん。


「もーびっくりしたよ!
でもそうだよね、この結果だったら泣きそうになるか!」



……よかった、本当に泣きそうだったって気づかれてないみたい。



「さっ、ご飯食べよ!」



はるちゃんは自分の机を持ってきて私の机にくっつける。



「うんっ!」


……ズキッ



うっ……


頭に突き刺さるような痛みが走った。


今日もか……



最近やけに偏頭痛が酷く、一週間ほぼ毎日頭が痛い。

ズキッズキッ…とたまに頭に響くくらいだから、大丈夫だとは思うけど……



「雫?大丈夫?」


「あ、うん。ご飯食べよっか」



あぁ…また誤魔化してしまった。


そういえば今日、薬持ってくるの忘れちゃったな。

午後の授業は我慢して受けるしかないかぁ……


はぁ……と、はるちゃんには聞こえないように小さくため息をついた。