B4サイズに魔法をつめて

しばらく黙って食べていたお姉ちゃんが、
「あんた、漫画のほうはどうなの?」
と、聞いてくる。



「今、本当はネームが完成しそうだったけれど、プロットからまた書き直すつもり」

「え? また? 千冬、事故に遭う前もプロットまで終わらせてたじゃん。あの話は描かないの?」

「あー、アレか。あの話を考え直しまくってるんだけど」

「へぇ、何か、頑張ってるんだね」



私はお姉ちゃんを真正面から見て、
「今度こそデビューしたいからさ、私、ストーリー作りも頑張りたいんだ」
と、宣言するように伝えた。






月曜日。

昼休みの二年四組の教室で。

真昼とお弁当を食べていた。



「師匠、私、ストーリーを考え直します」

「え、真昼も?」



どうやら明石 秀人と冴島くんの小説に衝撃を受けたのは、私だけじゃなかったらしい。



「でもさー、面白くしたいのに、出来ない歯がゆさってない?」