次の日、放課後になり生徒会の仕事を始めて約1時間。
星空ちゃんは予定があるからって帰っちゃったし、ひとりでやるのはとにかく辛い。
もう太陽も落ちる時間になり、私は空き教室の窓から外を眺めた。
そして、小さくため息をつく。
「はぁ…。華恋ちゃんになんて言ったらいいんだろう?」
「なんで華恋?」
「え…?」
声が聞こえてとっさに振り返る。
そこには、ドアにもたれかかる界李くんがいた。
「ええっ!?界李くん!?どうしてここに!?」
驚きすぎてそれ以外の言葉が出てこない。
なんで?
魔界にいたはずじゃないの?
そこでハッとした。
この人は、王冠である私を狙ってるんだった。
「あー、ちょっと用事があってね。安心して。今日は別に夢乃に会うために来たんじゃないから」
そんなこと言われても嘘かもしれないし、なんとなく信用できないんだよなぁ。
そんな私の感情を読み取ったのか、界李くんがくすくすと笑って言った。
「そんな警戒しないでよ。なんなら魔力封じる手錠でもつける?持ってるよ?」
意外なことを言われて、私は大きく目を見開く。
「や、あの、大丈夫です!!」
「ははっ、いいんだ。んじゃ遠慮なく、隣行っていい?」
「いい…ですよ?」
なんとなく、信じていいような気がして頷いた。
私と同じように外を眺める界李くんに、私は聞いた。
「あの、なんで私のところに…?」
「ん?あー、いやちょっと。なんとなく?あ、そうだ。せっかくだから俺の相談にのってくれね?」
突然そんなことを言うから驚いたけど、私は思わず頷いてしまった。
この人をもっと知りたいと思ったから。
私を狙ってるはずなのに、変だけどね。
「ありがと。俺さ、こんな見た目だから女子が近寄ってくるんだよね。でも、俺だって拒否しない。なんていうか、孤独がなくなる気がしたんだよなぁ。両親は俺たちには無関心だし。だから、女遊びしてれば満たされる気がした」
すごく悲しそうに言った。
いつも余裕そうに笑って私の前に現れる界李くんの姿は、そこには全くなかった。
ただ、孤独な少年。
私たちとなんら変わらない存在だった。
「んでさ、兄貴に言われたんだよ。そういうのやめろって。後で傷つくだけだってさ。…図星だよ」
「え?」
「実際そうだったんだ。満たされるどころか、だんだん自分が孤独だと自覚して嫌になった。でもやめらんなくて。いつか、誰かが俺をいう入れてくれるって期待して…。ほんと、バカだよな」
界李くんは、今にも消えてしまいそうだった。
こんな一面があるとは知らなかったから。
ただ私を狙ってくる怖い人、としか印象がなくって。
でも違うんだ。
私は思わず、界李くんの手を握った。
界李くんの体がビクッと震えたのがわかった。
「大丈夫。私がいるから。私、ずっと勘違いしてた界李くんのこと。もっと界李くんのこと知りたい。その、狙われるのは怖いけど。でも、今の界李くんは怖くない」
そう言うと、界李くんはふわっと笑った。
「ほんと、変わんない。あの日からずっとずっと、変わんないね」
「え…?」
まるで、昔に会っていたような言い方。
その言い方を不思議に思った。
「あ、ごめん。なんでもないから、忘れて。……俺の話聞いてくれてありがと」
この笑顔を知ってる。
私が忘れているだけ…?
「あ、そうだ。お礼って言ったらなんだけど、夢乃の相談にものるよ?なんかある?」
今疑問に思っていることを聞きたかったけど、誤魔化されたってことは聞いちゃいけないことだと思ったからやめた。
代わりに、今1番悩んでいることを話そうと思った。
星空ちゃんは予定があるからって帰っちゃったし、ひとりでやるのはとにかく辛い。
もう太陽も落ちる時間になり、私は空き教室の窓から外を眺めた。
そして、小さくため息をつく。
「はぁ…。華恋ちゃんになんて言ったらいいんだろう?」
「なんで華恋?」
「え…?」
声が聞こえてとっさに振り返る。
そこには、ドアにもたれかかる界李くんがいた。
「ええっ!?界李くん!?どうしてここに!?」
驚きすぎてそれ以外の言葉が出てこない。
なんで?
魔界にいたはずじゃないの?
そこでハッとした。
この人は、王冠である私を狙ってるんだった。
「あー、ちょっと用事があってね。安心して。今日は別に夢乃に会うために来たんじゃないから」
そんなこと言われても嘘かもしれないし、なんとなく信用できないんだよなぁ。
そんな私の感情を読み取ったのか、界李くんがくすくすと笑って言った。
「そんな警戒しないでよ。なんなら魔力封じる手錠でもつける?持ってるよ?」
意外なことを言われて、私は大きく目を見開く。
「や、あの、大丈夫です!!」
「ははっ、いいんだ。んじゃ遠慮なく、隣行っていい?」
「いい…ですよ?」
なんとなく、信じていいような気がして頷いた。
私と同じように外を眺める界李くんに、私は聞いた。
「あの、なんで私のところに…?」
「ん?あー、いやちょっと。なんとなく?あ、そうだ。せっかくだから俺の相談にのってくれね?」
突然そんなことを言うから驚いたけど、私は思わず頷いてしまった。
この人をもっと知りたいと思ったから。
私を狙ってるはずなのに、変だけどね。
「ありがと。俺さ、こんな見た目だから女子が近寄ってくるんだよね。でも、俺だって拒否しない。なんていうか、孤独がなくなる気がしたんだよなぁ。両親は俺たちには無関心だし。だから、女遊びしてれば満たされる気がした」
すごく悲しそうに言った。
いつも余裕そうに笑って私の前に現れる界李くんの姿は、そこには全くなかった。
ただ、孤独な少年。
私たちとなんら変わらない存在だった。
「んでさ、兄貴に言われたんだよ。そういうのやめろって。後で傷つくだけだってさ。…図星だよ」
「え?」
「実際そうだったんだ。満たされるどころか、だんだん自分が孤独だと自覚して嫌になった。でもやめらんなくて。いつか、誰かが俺をいう入れてくれるって期待して…。ほんと、バカだよな」
界李くんは、今にも消えてしまいそうだった。
こんな一面があるとは知らなかったから。
ただ私を狙ってくる怖い人、としか印象がなくって。
でも違うんだ。
私は思わず、界李くんの手を握った。
界李くんの体がビクッと震えたのがわかった。
「大丈夫。私がいるから。私、ずっと勘違いしてた界李くんのこと。もっと界李くんのこと知りたい。その、狙われるのは怖いけど。でも、今の界李くんは怖くない」
そう言うと、界李くんはふわっと笑った。
「ほんと、変わんない。あの日からずっとずっと、変わんないね」
「え…?」
まるで、昔に会っていたような言い方。
その言い方を不思議に思った。
「あ、ごめん。なんでもないから、忘れて。……俺の話聞いてくれてありがと」
この笑顔を知ってる。
私が忘れているだけ…?
「あ、そうだ。お礼って言ったらなんだけど、夢乃の相談にものるよ?なんかある?」
今疑問に思っていることを聞きたかったけど、誤魔化されたってことは聞いちゃいけないことだと思ったからやめた。
代わりに、今1番悩んでいることを話そうと思った。



