裏社会の私と表社会の貴方との境界線

男ふたりは初めて見る顔で、何かを話していた。


「なあ、こいつぐったりしてね?」


「…魔力を取りすぎたとか?」


魔力…?


もしかして、あの装置?!


魔力を吸収することができると言われている装置が、真鈴の隣に置いてあることに気がついた。


実は、真鈴は魔力を持っていない。


けれど魔力があると言われているのは、自らの命を消費しているからだ。


例えば…寿命とか。


私は真鈴のところに走ろうとした。


もしあの装置が真鈴の魔力をとっていると言うならば、真鈴の寿命が今も削られているということだ。


初めての親友を、私が見殺しなんてできるわけがなかった。


その時、真鈴が私に気がつき必死に何かを伝えてきた。


私はとっさに能力を使い、真鈴の心を読んだ。


全神経を真鈴の声に集中させる。


『こっちにきちゃダメよカレン!貴女まで危険にしたくないの…。お願いよ、今すぐにアイリス邸へ走って!!』


真鈴は私よりも女神に詳しい。


だから、真鈴の言うことは間違っていないのだと思う。


きっと今行けば私も危険になるだろう。


でも、私に真鈴を…大切な親友を見殺しにしろとでも言うのだろうか?


けれど、今ここで私が助けに行っても真鈴は喜ぶのだろうか?


私が傷ついたら悲しませてしまうのではないかと思った。