裏社会の私と表社会の貴方との境界線

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まだ私は幼かったが、使用人として切磋琢磨(せっさたくま)働いていた。


そんなある日の夜、彼女達はなんの前触れまなく私の前に現れた。


「貴女は女神に選ばれし者に魔力を付与します。そして忠告を。この世界では誰もが貴女様を求め、手に入れたいのです。貴女は女神であるから。生き抜きたくば、女神の存在は隠すことをすすめます」


当時の私は、何が何だかわからずに困惑した。


いろいろと聞いたが質問には一切答えてはくれなかった。


「いつでも貴女様のお側に。カレン様、健闘(けんとう)を祈ります」


そのまま彼女達は泡のように消えていってしまった。