裏社会の私と表社会の貴方との境界線

「…重傷を負い、入院している生徒がひとり。それと問題を起こし、退学になった生徒がひとりいるのです。そのためペアを組めていないふたりに組んでもらうようお願いしたのですが…」


「断られてしまった、と」


図星のようで、学園長は私から目をそらした。


その表情は、少し動揺しているようにも見えた。


「それで?その生徒達と俺らに組んでほしいっていう話っすか〜?」


この暗い空気をどうにかしようと、ユウが話を繋げてくれたのだ。


私は目で「ありがとう」と伝えたら、ユウはニコッと笑いかけてくれた。


ユウのこういうところだけは好きなのだけれど…。


失礼だけど、何か見返りを求められそうで嫌。


「まあ、そういうことです。どうですかね?お願いできますでしょうか」


学園長も困っているようだし、それに私のペアは別に誰でもいいだろうと思った。


それに、このユウとペアを組むよりマシだろう。


「「もちろん」」


私とユウの声が重なった。


それから出来れば男女で組んでほしいということだったので私が男の子の方と、ユウは女の子と組むことになった。


学園長からペアのプロフィール書を受け取り、目を通す。


私のペアの名前は「真白斗亜(ましろとあ)」という子で、学園1の優秀生徒だそうだ。


そういえば、隣の部屋は真白と書かれていた。


つまり、お隣さん。


すごい縁だなとこの時は思っていた。


私は知らなかった。


全て仕組まれていたことだったということを。