裏社会の私と表社会の貴方との境界線

ユウは私を寮の部屋からスカイ学園校舎へと連れて行き、エレベーターに乗せられた。


さすが、と言うべきか…この探偵養成学校は国立の学園のため、校舎の造りにもだいぶ()っているようだ。


エレベーターがある学校なんて、なかなかないだろうな。


どこに向かっているのか聞いても、どうせユウは答えてくれない。


そう思いながらボタンを確認すると、3階のボタンが黄色に光っているのが見えた。


どうやら私達は3階に向かっているようだ。


数秒後チンッという音が鳴り、扉が開くとユウがエレベーターを降りた。


それを見ていそいそと私も降りてから、周りにある部屋を見る。


目の前の部屋は「学園長室」のようだ。


ここに用があるのか、ユウは学園長室に近づき、コンコンと扉をノックした。


そういえば、学園長に会うように言われてたけ…?


そして私はお父様に言われた言葉を思い出す。


確かクラス分けがまだ決まっておらず、学園長と決めてくれというような事を言っていたような気がする。


「失礼します。来夢ユウと雨晴華恋です」


ユウの珍しく冷静な声にハッと顔をあげる。


それから、しっかりしなきゃ…!と気を引き締める。