裏社会の私と表社会の貴方との境界線

「部屋は上なんだけど…てか邪魔」


リビングに見惚れていて気が付かなかったけれど、いつのまにかレンが後ろに立っていた。


「…ごめんなさいねー」


あんな言われ方は、私だってムカっときてしまう。


だからすっごく嫌味ったらしく言ってやった。


レンに舌打ちをされたが、聞こえないふりをして玄関の近くにある階段を登って2階に上がった。


何もあんな言い方しなくても良いのに!!


それに、できれば私は…レンとも仲良くしたいのに…。


それから2階に上がると、やけに広い廊下が目に映った。


人が2人並んでも平気なほどに広い廊下は一般人ならば異常とも思えるだろうが、今の私の家もこのくらいの広さなのであまり疑問をもたなかった。


右に3つ左にふたつの部屋があり、右の真ん中の部屋にのみ誰の名前も書かれていなかった。


それを見ておそらくここが私の部屋であろうと思い、部屋の扉を開く。


私の部屋はとても広く、勉強道具、服、コスメ、ベッド…などのたくさんのものがあった。


きっと雨晴のメイドや執事達が用意してくれたのだろう。


「まあ!素敵…!」


部屋を隅々まで見たり触ったりした後、持ってきた荷物を片付けた。