裏社会の私と表社会の貴方との境界線

「調査ってことは、特にターゲットとかはいないのね?」


「そうだよ」


ターゲットとは、まあ簡単に言ってしまえば()る相手の事である。


普段はこういう系は「潜入調査」って言われるけど、調査中は出来るだけ誰も殺すなという意味も含まれてくる。


「今回行ってもらうのはツキ、ユウ、レン、華恋の4人。潜入先は…スカイ学園」


「ちょ、ちょっと待ってよ!」


「スカイ学園」という言葉を聞いた瑠璃華が、慌てた様子で口をぱくぱくする。


まあ、当たり前の反応だわ。


これでも私も、ものすごく驚いている。


「え、えと…何でそんなに危険なことをお姉ちゃんがしなきゃいけないの…?」


少しばかり恐怖が混じっている。


「僕が決めた。だから、従ってくれ」


スカイ学園は、探偵を育てる名門校の養成学校と言われている。


サクも分かっているはずだけれど、私を心配してくれている瑠璃華に驚くほど冷たい視線を向けるものだ。


その視線に怖気付き、ビクッと瑠璃華の体が跳ねたのが分かる。