黄泉様に背中を押されて部屋を出た私は、走って病院の階段を駆け降りていく。
不思議と体が軽い。
外へ飛び出した後、すぐに能力を発動させた。
「“憑依、八尺様”」
憑依は自分の体にもできるし、ドールにもできる。
自分の体に憑依させる場合は、相手が強すぎると自我を失う可能性があるから注意が必要。
だから、ドールに憑依させた。
八尺様は、ターゲットの男の子の元へは瞬間移動ができる。
これを利用して琉叶のところにいち早く戻らなくちゃ。
『どこにいくの?』
驚いた、怪異の声が聞こえるんだ。
琉叶と乃亜兄にはマークをつけてるから、いけるはず。
「琉叶のところに移動してほしいの!」
『わかった』
そう言った八尺様は私をかつぎ、瞬間移動させてくれた。
私はホッとして目を開ける。
目の前にはボロボロで息も上がっている琉叶と、勝ち誇ったような笑みを浮かべるリオがいた。
だけど、私がいきなり現れたことに驚いたのか目を見開いた。
「メアちゃん…」
「遅れてごめん、琉叶!」
今私の姿はメアだから、琉叶には琉愛ちゃんと統合してることがわからないんだ。
でも、それを説明してる暇はなさそう。
私がリオの方を向くと、突然八尺様が私の目の前に立った。
どういうことか、カランッと音がしてただのドールに戻ってしまった。
能力が解除されちゃったの…!?どういうこと…?
リオは面白くなさそうな顔でドールを見つけた。
「へー、これ君の能力?ていうか、誰?」
なにかを見定めるかのような、そんな視線を向けられる。
それと同時に、ドールの右脇あたりに針が刺さっているのが見えた。
いつの間に…!
一定以上の攻撃を受ければ、私の憑依は解けてしまうんだ。
あんな針で憑依を解くなんて。
私は内心冷や汗をかきながら言った。
「私…は、誰なのかわからない」
「は?」
明らかにリオのトーンが下がった。
だって、本当にわからないんだ。
今までメアとして生きてきて、自分が琉愛ちゃんの別体だったなんて思いもしなかった。
“琉愛”としての記憶があるからと言って、私は琉愛ちゃんではない。
だから私は何者でもない。
「だけど……大切な人を、守りたいと思った人を傷つける貴方は、許しません!!」
リオは一度大きく目を見開いて、そして笑った。
まるで狂ったかのように。
「ふっ、ははっ!!ははははははっ!!最高じゃないか!!うん、いいね。これこそ僕が求めたもの。見せてみなよ、君の実力」
なにが面白いのか、なにを求めていたというのか。
わからない。
だけど、私はここでこの人を倒して見せる。
私はリオをキッと睨み、能力を展開させた。
「“ここに集え、怪異たちよ。ドール出現”」
5体のドールを出現させ、寄せ集めた怪異を憑依させる。
酒呑童子、茨木童子、悪路王、山狗、鈴鹿御前。
私の能力の主である酒呑童子と関係の深い怪異を憑依させたのだ。
腰よりも長く伸びた黒髪、黒色の瞳、そして大きなツノを持つ赤と白の着物を着た酒呑童子が言葉を発す。
「ようやくわらわの能力を使ったか。待っておったぞ」
そう言って妖艶に微笑む。
「あなたの能力存分に使わせてもらうね!さあ、あの子を倒して!」
5人のドールが頷く。
「俺は楽しめればなんでもいいぜ〜?いくぞお前ら!」
「わらわに命じるでない!」
オレンジ色の髪に漆黒の瞳、釣り上がった目尻が特徴で黒色の袴を身につける好戦的なのは悪路王。
白髪の髪は肩の辺りから黒色に色変わりしていてふたつに縛っている、そして透き通る茶色の瞳と色白い肌をしており、藍色の花の着物を着るのは茨木童子。
「主の命令です。始めましょう」
真っ白な髪を腰まで伸ばし目は閉じられ、白い着物の上に桃色の羽織を着ているのは鈴鹿御前。
この5人が最強の戦士となる。
——戦闘開始。
その合図で5人は駆け出した。
不思議と体が軽い。
外へ飛び出した後、すぐに能力を発動させた。
「“憑依、八尺様”」
憑依は自分の体にもできるし、ドールにもできる。
自分の体に憑依させる場合は、相手が強すぎると自我を失う可能性があるから注意が必要。
だから、ドールに憑依させた。
八尺様は、ターゲットの男の子の元へは瞬間移動ができる。
これを利用して琉叶のところにいち早く戻らなくちゃ。
『どこにいくの?』
驚いた、怪異の声が聞こえるんだ。
琉叶と乃亜兄にはマークをつけてるから、いけるはず。
「琉叶のところに移動してほしいの!」
『わかった』
そう言った八尺様は私をかつぎ、瞬間移動させてくれた。
私はホッとして目を開ける。
目の前にはボロボロで息も上がっている琉叶と、勝ち誇ったような笑みを浮かべるリオがいた。
だけど、私がいきなり現れたことに驚いたのか目を見開いた。
「メアちゃん…」
「遅れてごめん、琉叶!」
今私の姿はメアだから、琉叶には琉愛ちゃんと統合してることがわからないんだ。
でも、それを説明してる暇はなさそう。
私がリオの方を向くと、突然八尺様が私の目の前に立った。
どういうことか、カランッと音がしてただのドールに戻ってしまった。
能力が解除されちゃったの…!?どういうこと…?
リオは面白くなさそうな顔でドールを見つけた。
「へー、これ君の能力?ていうか、誰?」
なにかを見定めるかのような、そんな視線を向けられる。
それと同時に、ドールの右脇あたりに針が刺さっているのが見えた。
いつの間に…!
一定以上の攻撃を受ければ、私の憑依は解けてしまうんだ。
あんな針で憑依を解くなんて。
私は内心冷や汗をかきながら言った。
「私…は、誰なのかわからない」
「は?」
明らかにリオのトーンが下がった。
だって、本当にわからないんだ。
今までメアとして生きてきて、自分が琉愛ちゃんの別体だったなんて思いもしなかった。
“琉愛”としての記憶があるからと言って、私は琉愛ちゃんではない。
だから私は何者でもない。
「だけど……大切な人を、守りたいと思った人を傷つける貴方は、許しません!!」
リオは一度大きく目を見開いて、そして笑った。
まるで狂ったかのように。
「ふっ、ははっ!!ははははははっ!!最高じゃないか!!うん、いいね。これこそ僕が求めたもの。見せてみなよ、君の実力」
なにが面白いのか、なにを求めていたというのか。
わからない。
だけど、私はここでこの人を倒して見せる。
私はリオをキッと睨み、能力を展開させた。
「“ここに集え、怪異たちよ。ドール出現”」
5体のドールを出現させ、寄せ集めた怪異を憑依させる。
酒呑童子、茨木童子、悪路王、山狗、鈴鹿御前。
私の能力の主である酒呑童子と関係の深い怪異を憑依させたのだ。
腰よりも長く伸びた黒髪、黒色の瞳、そして大きなツノを持つ赤と白の着物を着た酒呑童子が言葉を発す。
「ようやくわらわの能力を使ったか。待っておったぞ」
そう言って妖艶に微笑む。
「あなたの能力存分に使わせてもらうね!さあ、あの子を倒して!」
5人のドールが頷く。
「俺は楽しめればなんでもいいぜ〜?いくぞお前ら!」
「わらわに命じるでない!」
オレンジ色の髪に漆黒の瞳、釣り上がった目尻が特徴で黒色の袴を身につける好戦的なのは悪路王。
白髪の髪は肩の辺りから黒色に色変わりしていてふたつに縛っている、そして透き通る茶色の瞳と色白い肌をしており、藍色の花の着物を着るのは茨木童子。
「主の命令です。始めましょう」
真っ白な髪を腰まで伸ばし目は閉じられ、白い着物の上に桃色の羽織を着ているのは鈴鹿御前。
この5人が最強の戦士となる。
——戦闘開始。
その合図で5人は駆け出した。


