幽霊姫は止まれない!

「……ずっと、好きでした。愛しています、エヴァ様」
「うん。嬉しい……私もオスキャルのことを愛しているわ」

 どちらともなく、再び私たちの影が重なる。
 この瞬間を見ているのは、やはり頭上に輝く星たちだけなのだった。

 ◇◇◇

 あの星空の夜から早数年。
 私とオスキャルが結婚するのは思ったよりも早く、婚約期間をほぼ持たずに結婚したのは、オスキャルによる私の人さらいモドキが発生したからだろう。

 サイラスと、ブランカの後押しもある。まぁ、何よりも私たちが想い合っていたことが周囲にもバレバレだったということもあるのだろうが。

 オスキャルを選んだことを報告した時、兄と父が一斉に崩れ落ちたのも今となってはいい思い出だ。
 目を血走らせながらだが、遠くへ行かれるよりかはと頷いてくれた。
 
 その結果、幽霊姫と呼ばれた末の王女である私は現在は公爵の地位を与えられて、王都の近くの領地をオスキャルと一緒に治めている。