「考えてごらんなさい。王族必須とはいえ、このクオリティで諜報に使える変装技術を使いこなしてる私は役に立つのではないかしら」
「待って待って。王族『が』求めてるんであって、変装は王族『に』求められてる技術じゃないからね!?」
突然姉から投げられた爆弾に思わず声をあげるが、私たちが見ているにも関わらず、ブランカがサイラスの首に自身の腕を絡める。逃がす気はないらしい。
「だ、大胆ね」
「ブランカ殿下はどちらかといえば策士なタイプだったと思うんですが」
「ビアンカ姉さまより強かで計算高いのは確かね。ここであの密着具合だと、まるでふたりが恋人同士みたいだもの」
どこか他人事でその光景を眺めていた私とオスキャルだったが、私の『恋人』という言葉でハタと動きを止める。
密着しているのは、私とオスキャルも同じだからだ。
(それに、私たちは本物の恋人同士……なのよね?)
改めてそのことに気が付き、心臓がバクバクと大きな音を立て始めている。
私を抱きあげたままのオスキャルにも聞こえてしまいそうだが、そのオスキャル自身の心音も、密着した体を通じて私へと伝わってきていた。
「待って待って。王族『が』求めてるんであって、変装は王族『に』求められてる技術じゃないからね!?」
突然姉から投げられた爆弾に思わず声をあげるが、私たちが見ているにも関わらず、ブランカがサイラスの首に自身の腕を絡める。逃がす気はないらしい。
「だ、大胆ね」
「ブランカ殿下はどちらかといえば策士なタイプだったと思うんですが」
「ビアンカ姉さまより強かで計算高いのは確かね。ここであの密着具合だと、まるでふたりが恋人同士みたいだもの」
どこか他人事でその光景を眺めていた私とオスキャルだったが、私の『恋人』という言葉でハタと動きを止める。
密着しているのは、私とオスキャルも同じだからだ。
(それに、私たちは本物の恋人同士……なのよね?)
改めてそのことに気が付き、心臓がバクバクと大きな音を立て始めている。
私を抱きあげたままのオスキャルにも聞こえてしまいそうだが、そのオスキャル自身の心音も、密着した体を通じて私へと伝わってきていた。

