季節はもう春を迎えていた。 あたしは就職活動で忙しくなった。本当はもっと早くに始めないといけなかったんだけど、達哉にはまっていたあたしはそれどころではなくて。みんなより遅れをとっていた。 あたしは精力的にたくさんの企業を回った。 頑張ったかいあって内定をもらった。 ふと、達哉のことを思い出して電話してみた。 「今さら何?」 って言われるのかな。