優しいあなたを傷つけたくないから 早く本当のことを言わなきゃいけないのに ずっと、言い出せないまま⋯⋯ 時は２０００年。 当時、高校生だった秋吉美代子は、誤解されたまま、中野貴史と付き合い始めた。 どうせ傷つけてしまうのなら、傷が浅いうちに真実を告げなければ⋯⋯と思うが、言えないまま交際６年目に突入。 おとなしい同士の、あまりにじれったい純愛ラブコメ。 ※サブタイトルのShe Don't Know Meは、Bon Joviのセカンドシングルのタイトルから拝借しました。 私個人の文法ミスではありません(笑) 秋吉 美代子　１６▶２２ 高校時代は、ほぼ活動のない文芸部 相当ぼんやりしており、優柔不断でもある 女子大に進学 中野 貴史　１６▶２２ 高校時代は、部員ひとりで頑張る園芸部 １年生の頃から、美代子に片想いしていた 農工大に進学

ねぇ…、あなたにとって、あたしはどぉいう存在だったのかな？ あたしは、あなたがとても好きで。 だけど…一緒にいるあいだ、あなたの気持ちがわからなかったよ。 いつまでたっても、あたしの気持ちは一方通行で…。

私は、お姉ちゃんも…あんたも幸せになってほしい。 それぞれ違う好きだけど大好きだから ◇ 花崎 夏希（はなさき なつき） 不器用で双子のお姉ちゃん思いなおバカな子 花崎 冬華（はなさき ふゆか） 男子が苦手で双子の妹思いな奥手な子 西野 春（にしの はる） 唯一、冬華が気兼ねなく話せる男子で夏希たちの家の前に住んでる幼馴染 大切だから……幸せになってほしいから。 でもなんでまだ、私の心は悲鳴をあげ続けてるの…？ わからない 私がやっていることはただの偽善者のやることなのか はたまた正解なのか。 わからない。。