この恋は妄想じゃありません

にしても、なんでさっき呼び捨てで呼んだんだろう。



「なんで呼び捨て?」


「なんとなく?」


「そっか」


「いや、ほんとは嫉妬した」



正直に言われると、なんか可愛くてふっと笑ってしまった。



「笑わないでよ」



と言われたけど。



三琴くんの家に行くのは今日が初めて。



「こっちだよ」



と何回も言われてたどり着いた先には立派な一軒家が建っていた。



「す、すごい」



私の家はマンションだからこんな立派な家に入るのためらうなぁ。



「どーぞ」



と家に通されて入ると中も綺麗で三琴くんの家っぽいなと思った。



「あ!彼女!?」



家に入ると2階からドタバタと1人の女の子が降りてきた。



「妹さん?」


「そうそう、うるさいっしょ」



妹さんは、どことなく三琴くんに似ていてすごく美形だ。



遺伝子が強い…!