ーーーあれ?
そこで私は違和感に気づいた
ーあれ、瑠斗じゃなくない?
瑠斗ってもっと綺麗な髪してたよね?こんな血で染まったようなくすんだ色じゃなかったはず...
その男は狂ったように肩を震わせながら手を顔にあてた
傍から見ていたら天を仰いでいるように見えるが、私の目にはそんな風には見えない...
ーーー喜んでる?
狂気じみた喜びを感じる
私はこの男の異質感に呆気にとられてしまい、油断してしまった
ーガサ
っ...やばい!
「あれ?そこにいるのは誰?」
透き通ったようで感情が入っていない不気味な声が響く
そしてこっちをゆっくりと振り向いた
ーーやばいやばい
さすがにこいつはイカれてる...
私ひとりで戦うのはあんまり得策じゃないって...
こいつも強そうだし、何よりこの狂気じみた感情が怖い...

