いきたい僕ら

「はぁ、とりあえず律樹は無茶するな。」

梨杜さんは呆れたように言う。

「いいか?下手したら冗談じゃなく死ぬからな?それだけの怪我だったし、まだ体力も戻ってないんだから。絶対に無理して動くんじゃないぞ。」

「はーい……。」

僕にそう言ったあと、レンに向き直って言った。

「蓮斗。お前自分のせいだとか思ってないよな?」

「……思ってないですよ?」

じゃあなんだその間は。

「はぁ……どうしてうちの子たちはこうも責任を負いたがるだか……。全部誰かのせいにすれば楽なのに。」

梨杜さんは頭をかきながら言う。

うちの子たちって……。

「梨杜さん、それってもしかして僕も入ってます?」

「当たり前だ。言っとくけど、この部屋で起きたことや話した内容は聞かなくても全部知ってる。なんか不穏なワードが色々聞こえたけど?」

梨杜さんの言葉に、僕とレンは固まった。

「……嘘だよ。そんなビビらなくてもいいって。」

軽く笑いながら言った梨杜さんに安心したのも束の間、次の瞬間には鬼の形相になっていた。

「でもそんな反応をするってことは、お前ら本当にやばいこと話してたのか?」

やばいこと……かどうかはさておき、僕が自分に銃を向けていたことは話してたなぁ。

「はぁ……その辺の話も、明日まとめて聞こうか。今日はしっかりご飯食べて、そんでしっかり寝なさい。」

そう言われて、僕たちはまだ夕飯を食べていないことに気づいた。

僕に至ってはまともに食事を摂るのも久しぶりだ。

「冷めちゃいましたね。」

レンがベッドについているテーブルにトレイを置きながら言う。

「でも味は変わらないでしょ?」

……静かな時間が、流れていった。