「僕だって自分の怪我が酷いからこそ黙って行こうとしてたんですよ。下手に外出許可出して、外で何かあったら病院の責任になるから……。」
適当にそれらしい言い訳をしてみるが、
「勝手に出てって何かあったほうが病院の監督責任問われるよ……。」
梨杜さんに呆れたように言われた。
おっしゃる通りです。
医者らしき人は、もう顔面真っ白の人形みたいになっていた。
「……でも、本当の理由はそれじゃないだろ?」
梨杜さんには敵いません。はい。
「だって……絶対出してもらえないじゃないですか。こんな怪我しといて、2日後には外出ていいとかありえないですよ。」
これが本当の理由。
無理だと分かりきってるから、無理して黙って行こうと思った。
「ねぇ梨杜さん。わがまま聞いてもらえません?7日の朝9時から午後3時ごろまででいいので、外出許可ください!」
梨杜さんは考えているようだった。
よし、いい感じ。
梨杜さんは意外と押しに弱いから、押せばなんとかなる。
だけど、こっちは押してもどうにもならないんだよなぁ。
「律樹さん、ダメです。」
「レン……」
どう説得すればいいものか……。
そう悩んでいると、人形みたいになっていた医者が焦ったように話し出した。
「と、とりあえず!外出云々の話は置いといて、傷の具合を確認しましょう。もしかしたら、意外と傷の治りが早いかもしれませんし。」
医者はそう言うが、それは希望的観測だと自分でよく分かっていた。
だってどう考えてもおかしい。
ただお腹に刺されたような傷があるだけなのに、5日も寝てるし。
5日経ってるのに、動いた時はもちろん、動いていない時も鈍く痛むし。
個人差の範囲だって言われたらそうなのかもしれないけど、とても2日で動けるようになるとは思えなかった。
「ちょっと起き上がれますか?」
医者にそう言われ、手を貸してもらいながらなんとか起き上がる。
壁に背中を預け、なんとか座ることができた。
これだけでもかなり体力を使った気がした。
医者は包帯をゆっくりと外していった。
傷跡があらわになる。
「うわーグロ。」
「他人事じゃないんですよ、律樹さん。」
傷を見ていった僕に、冷静にレンが返した。
「それじゃ、消毒するので、ちょっと我慢してくださいね。」
そう言われたかと思うと、傷口に冷たい何かを当てられた。
「っ!!」
「あ、ごめんごめん。」
ものすごく痛かったのに、医者の返事は軽かった。
「……はい、終わりました。」
しばらくして、その声が聞こえた頃には僕は疲れきっていた。
レンに支えられながら再びベッドに横になると、すぐに眠ってしまうくらいには。
適当にそれらしい言い訳をしてみるが、
「勝手に出てって何かあったほうが病院の監督責任問われるよ……。」
梨杜さんに呆れたように言われた。
おっしゃる通りです。
医者らしき人は、もう顔面真っ白の人形みたいになっていた。
「……でも、本当の理由はそれじゃないだろ?」
梨杜さんには敵いません。はい。
「だって……絶対出してもらえないじゃないですか。こんな怪我しといて、2日後には外出ていいとかありえないですよ。」
これが本当の理由。
無理だと分かりきってるから、無理して黙って行こうと思った。
「ねぇ梨杜さん。わがまま聞いてもらえません?7日の朝9時から午後3時ごろまででいいので、外出許可ください!」
梨杜さんは考えているようだった。
よし、いい感じ。
梨杜さんは意外と押しに弱いから、押せばなんとかなる。
だけど、こっちは押してもどうにもならないんだよなぁ。
「律樹さん、ダメです。」
「レン……」
どう説得すればいいものか……。
そう悩んでいると、人形みたいになっていた医者が焦ったように話し出した。
「と、とりあえず!外出云々の話は置いといて、傷の具合を確認しましょう。もしかしたら、意外と傷の治りが早いかもしれませんし。」
医者はそう言うが、それは希望的観測だと自分でよく分かっていた。
だってどう考えてもおかしい。
ただお腹に刺されたような傷があるだけなのに、5日も寝てるし。
5日経ってるのに、動いた時はもちろん、動いていない時も鈍く痛むし。
個人差の範囲だって言われたらそうなのかもしれないけど、とても2日で動けるようになるとは思えなかった。
「ちょっと起き上がれますか?」
医者にそう言われ、手を貸してもらいながらなんとか起き上がる。
壁に背中を預け、なんとか座ることができた。
これだけでもかなり体力を使った気がした。
医者は包帯をゆっくりと外していった。
傷跡があらわになる。
「うわーグロ。」
「他人事じゃないんですよ、律樹さん。」
傷を見ていった僕に、冷静にレンが返した。
「それじゃ、消毒するので、ちょっと我慢してくださいね。」
そう言われたかと思うと、傷口に冷たい何かを当てられた。
「っ!!」
「あ、ごめんごめん。」
ものすごく痛かったのに、医者の返事は軽かった。
「……はい、終わりました。」
しばらくして、その声が聞こえた頃には僕は疲れきっていた。
レンに支えられながら再びベッドに横になると、すぐに眠ってしまうくらいには。

