いきたい僕ら

……気づけば元の場所に戻っていた。

目の前には、パッと見は無傷のレンが倒れていた。

僕はすぐに駆け寄り、肩を揺する。

「レン、レン!」

「ぅ……ん。」

さっきと違い、レンはすぐに目を覚ました。

「よかった……生きてる……。」

安心したのも束の間、体の力が抜け、僕は倒れた。

「は……?」

目の前のレンが焦ったように何かを言っている。

「りつ、き……さん?律樹さん!」

僕は薄れゆく意識の中でそれを聞いていた。

「なんで?どうして?!」

…………どうしてそんなに泣きそうなの?どこか痛いところある?

「なんで、律樹さんに傷があるんだよ!?」

…………泣かないで、レン。僕は大丈夫だから。ね?

「止まれ!止まれよ!頼むから!!」

…………ねぇ、レン。ちょっと痛いかも。もう少し優しくお願いしたい。

「死なないで!俺を置いてかないでよ!律樹さん!!!」

……置いてかないよ。少し、休むだけだから。

「1人に、しないで……。」

レンの頭を引き寄せた。

「だい、じょ……ぶ、だ……から……。」

「え……?」