いきたい僕ら

……中に入り、僕と梨杜さん、龍星さんと羽澄さんと蒼さんの二手に分かれて探索を始めた。

外見はただの洞窟にしか見えなかったが、中は綺麗に整備されていて、落石の心配はなさそうだ。

どちらかというと近未来的な印象を受ける。

それに、いくつも扉があり、部屋として機能しているのがわかる。

ただ入り組んでいて、かなり広かった。

「律樹、GPSはまだ機能してるのか?」

梨杜さんに言われて、ツールを確認するが、反応はなかった。

「さすがに無理みたいです。電波が届いていないみたいで。」

「そうか……じゃあしらみつぶしに行くか。」

そう言って梨杜さんは近くにあった扉を思いっきり開けた。

「っ!」

「わぁお……。」

中には大量の機械が置いてあった。

縦に長いそれは、青い液体で満たされていて、その中のいくつかには人が入っていた。

そこの人は皆、どこかしらが欠損していたり、目を背けたくなるほどの大きな傷を負っていたりして、すでに亡くなっている人だということがわかった。

機械からは何本ものコードが伸び、それらは全て、中央のコンピュータに繋がっていた。

コンピュータの画面は、よく分からない演算結果であろう小さな文字で埋め尽くされていた。

「律樹、平気か?」

「は、い……。」

そう返事をするので精一杯だった。

知っている顔がいくつかあったから。

「次の部屋に行こう。」

……僕は梨杜さんについて歩いた。

通りにあったすべての部屋を開けたが、どこにもレンはおらず、あの変な機械が置いてあるか、何もないかだった。

「誰もいないな……。」

何個か部屋を開けたときに、梨杜さんが言った。

「確かに、生きてる……って言っていいのかわかんないですけど、動いてる人はいませんね。」

悠長にひとつひとつの部屋を確かめられるのも、誰にも会っていないからだ。

もしかしたら、「イーグルサイト」のときみたいに、八神が1人で運営しているのかもしれない。

「っと……ここが最後の部屋だな。」

いつの間にか、突き当たりまで来ていた。

ここにレンがいなかったら、蒼さんたちの方にいるんだろう。