いきたい僕ら

……瀕死の男たちの眉間に、1発ずつ鉛玉を撃ち込んで仕事を終わらせる。

「ふぅ……」

今日も、ほとんど収穫はなかった。

「最近多いですね……。」

レンが言った。

「そうだね……。」

最近、僕たちの仕事が増えている。

今までは月に2、3回、多くても片手で収まるくらいだったのに、最近は4、5日に1回はこうしている。

しかもそのどれもが、他の組織への出入り。

こうして拷問しても、優しく聞いても、自白剤飲ませても、全く口を割らない。

梨杜さんがパソコンや、カメラの映像を探っても、細工が多かったり、消されていたりして何もわからない。

じゃあなんでそいつが清部会を裏切ったかわかったのかっていうと、その細工があったから。

やましいことがないなら何も見つからないはずなのに、細工が見つかったからだ。

「……戻ろうか。」

「はい。」

レンに声をかけて、地下室をあとにする。

シャワーを浴びて、着替えをしてから梨杜さんの部屋に向かった。

ノックをして扉を開ける。

「梨杜さん、律樹と蓮斗です。報告にきました。」

「あぁ……。」

パソコンに向かっていた梨杜さんは、さすがに疲れているようだった。

「……てな感じです。すいません。また何もわからず……。」

「いや……お前たちが責任を感じることはない。疲れただろ。今日はもう帰って休みな。」

「ありがとうございます……。」

梨杜さんに言われて、僕たちは本部を出た。

孤児院に向かう道の途中で、レンは口を開いた。

「ねぇ律樹さん。誰も言わないですけど、律樹さんはこの件に威織さんが関わっていると思いますか?」

……八神威織。

一度死んで、生き返って、それを殺したのに、また生き返ってきた男。

「……八神が関わっているんだとしたら、僕たちは手を出さない方がいい。部屋にこもって、片がつくのを待つべきだ。」

足を止めることなく続けた。

「でもまだ、あいつが関係しているとわかったわけじゃない。関係してないとも言えないけど……。とにかく何かわかるまではこのままかな?」

「そうですか。」

……気がつけば森に入っていた。

今日の森は霧が濃くて、特に視界が悪かった。

それに僕たちは仕事終わりで、体力も、精神力も限界が近かった。

だから気づかなかった。

気づくことができなかった。

「律樹さん?」

僕の体はどさりと地面に倒れ込んだ。

「律樹さ……!」

そして、レンは何者かに連れ去られた。