いきたい僕ら

「別に。生きてりゃ儲けもの、だよ。」

蒼さんはニコリと笑いながら言った。

「そうですね。」

「ちょっと〜、2人で何の話してるんですか?全然ついていけないんですけど〜。」

レンは不満そうだ。

「……秘密のお話?」

「律樹さん、冗談やめてくださいね。」

若干の引いた目で言われた。

なんだろう、格差……。

……っとそれはよくて。

「蒼さん、代わりますよ。少し休んでください。」

僕がそう言うと、蒼さんは笑顔を崩さずに答えた。

「僕のことよりまずは自分の心配しなよ。ちゃんと休まないと、治るものも治らないよ?」

おっしゃる通りです……。

「でも、今日忙しくしてて、疲れてますよね?」

「疲れてるのは君も同じだ。むしろ君の方がいろいろあって疲れてるんじゃない?」

……だめだ。勝てる気がしない。

「……すいません。レンに言っておきたいことがあって……。少し席を外してもらうことはできますか?」

僕は諦めて、正直に話した。

「それは、僕にはどうしても聞かせられないこと?」

「……すいません……。」

目を逸らして答えることしかできなかった。

……これ以上、迷惑はかけられないから。

「……わかった。20分でいい?」

「ありがとうございます。」

そうして、蒼さんは部屋を出ていった。

部屋の中には僕とレンの2人だけになった。