いきたい僕ら

「……り、つ……」

声が聞こえて顔を上げると、姉が壁に手をついて立っていた。

……やっぱり、僕の力じゃ殺しきれてなかったのか……。

僕は包丁を持って、姉のもとに歩く。

そして、父親にやったように、頸動脈を切った。

「……じゃあね。」

姉は何も言わなかった。

ただ満足そうに、僕に寄りかかるように倒れてきた。

……本当に終わった。

「……ふ、うぅ……」

姉を床に寝かせて、包丁を握り直す。

「あぁ……」

壁に寄りかかって座り、自分の胸にその切先を向けた。

ニセモノでも、家族が生きてたってことはあの約束はない。

これで朝陽は、僕に縛られることなく、生活できる。

「うわあああああああああ!!!」

突き刺した瞬間、視界はブラックアウトした。