いきたい僕ら

その日の帰りの車で、華野さんが俺に聞いてきた。

「今日は楽しかった?」

「うん!楽しかったよ!」

心からの言葉だった。

俺が答えると、華野さんは安心したように笑った。

後により顕著になるが、俺はすでにこのときから人と壁を作る癖があった。

無意識だったけど。

そんな俺と、あんな律樹だからこそ、お互いに素で接することができたんだと思う。

「また遊びたい?」

華野さんが楽しそうに聞いてくる。

そんなの、聞くまでもないのに。

「うんっ!」

律樹もそうだといいな。