いきたい僕ら

……目を開ければ、カーテンの隙間から朝日が差し込んでいた。

隣のベッドを覗けば、レンが頭まですっぽりと布団を被った状態で寝ている。

時計を確認すると8時を指していた。

今日は6時間くらいは寝れたらしい。

この時期にしてはよく眠れた。

顔を洗い、歯磨きを済ませた頃に、ノロノロとレンが起きてきた。

「おはよう、レン。」

「はよーざいます……」

これは寝ぼけてるな……。

「レーン!」

頭にチョップを食らわす。

「っつ〜……、律樹さん、何するんですか〜。」

頭を押さえながら涙目で訴えてくる。

「目、覚ましてあげようと思って。起きたでしょ?」

「ふぁい……」

よろしい。

「それで、今日は幹部の梨杜さんに呼ばれてるから、本部に行くよ。」

清部会は1人の会長と、それを支える幹部、そして平社員ならぬ平会員で成り立っている。

平の会員の中にも役職があって、それを元に序列が作られていたりする。

ありがたいことに?僕はそれなりの役職をもらっているから平会員の中での序列は高い方で、よく幹部に、というか梨杜さんに呼び出される。

まだまだ新米であることに変わりはないけど。

ちなみに今の幹部は4人いて、話に出てきた梨杜さんは、最も古株らしい。

「あれ?今日でしたっけ?」

ちゃんとカレンダーに書いておいたのに、レンは忘れているみたいだ。

「今日だよ。時間の指定はされていないけど、遅くなるのも悪いから、早く準備して行こう。」

どんな要件かは分からないけど、早く済ませられるなら早くやったほうがいい。

世の中、あとに回していいことの方が少ないからね。

「……ねぇ律樹さん、それやっぱり俺も行かなきゃダメ?」

絶対言うと思った。

レンは極度のめんどくさがりやだ。

自分のやりたいと思ったことしかやらないし、それに集中してる間はご飯も食べない。

まったく、困ったやつだよ。

「ダメに決まってるでしょ。ちゃんと2人に呼び出しがかかってるんだから。」

「ちぇー……」

文句を言いながらも支度を済ませ、僕たちは本部へと向かうことになった。