いきたい僕ら

……気づいたら外が明るくなっていた。

結局ちゃんと眠ることはできず、浅い眠りを何度も繰り返していた。

布団から起き上がり、洗面所へ向かう。

正面に鏡がついているから、嫌でも自分の顔を見ることになる。

「うーわ……」

とても人に見せられないほど、ひどい顔をしていた。

水で顔を洗い、もう一度鏡を見る。

さっきまでと大して変わらないが、少しはマシになった気がした。

キッチンに向かうと、すでに華野さんは起きていて、朝食の支度をしていた。

「おはよう、朝陽。」

「おはよう……」

比較的明るく話す華野さんとは対照的に、俺の声には全く覇気がなかった。

俺がほとんど寝ていないことには気づいたようだが、華野さんがそれに対して何か言うことはなかった。

代わりに、別のことを口にした。

「……朝ごはん、食べようか。」

「……いらない。」

俺がそう答えることなんて分かりきっていたのか、華野さんは少しも狼狽えることなく続けた。

「少しでも食べたほうがいいよ。ヨーグルトとか、果物とか。食べやすいもの用意してあるから。ね?」

そう言われて、俺は差し出されたヨーグルトを手に取った。

食欲はなかったけど、何か食べたほうがいいのは事実だから。

ゆっくり、ゆっくりと食べ進める。

途中で達野さんが仕事に出ていったが、そんなことにも気づかなかった。

本当にゆっくりと食べて、やっと小さなカップが空になった頃には、いつも学校に行く時間をとっくに過ぎていた。

「……ごちそうさまでした……」

「はい、えらかったね。」

途中から俺がちゃんと食べてるか見張っていた華野さんが言った。

「それじゃ朝陽、行こうか。」