色恋沙汰はどこまでも

 「強引な凛子様も素敵です」

 「もう黙ってうざい」

 なにが嬉しくてこんな変態野郎と……そう思いながら私は日髙の唇に自身の唇を重ねた。よし、終わり、はい、終了。よくやった私、うん。

 うん?いや、終わりでしょ?終わったはずでしょ?なのに、なんっっで日髙の舌が私の唇を無理やりこじ開けて入ってきてんの……?

 「んっ……ちょ、日髙……っ!」

 「凛子様……はぁっ、愛してます」

 「……んぅっ、いやっ……」

 私には刺激が強すぎる、頭がクラクラして力も入んない。舌を絡められて、口のなかを余すことなく愛でられ犯させていく感覚。こんなの知らない、こんなのズルいじゃん……卑怯者。

 結局、血迷った私は日髙のひどく甘いキスを受け入れてしまった。だから日髙だけを責め立てることもできなくなったということ。ほんっとうに馬鹿。もう、一思いに殺して誰か。

 「はぁっ……本当に愛らしいお方ですね。愛しています、凛子様。とても甘くて美味しかったです、ご馳走様でした。あぁ、凛子様の体液が僕の体内に入ってきたと思うと……ハァハァ、それだけで何回でもイけます」

 「そうかですか。もう何回でも逝ってくれ、ご勝手に」

 「ククッ。ではおやすみなさいませ、凛子様」