私と菊池桃花は真顔で声を揃えた。まさか菊池桃花と私の擬人化文房具が知り合いだなんて、そんな偶然あるんだな。ていうか、擬人化文房具って記憶とかリセットさせるんじゃないの?まあ、擬人化文房具同士の記憶を消すメリットもデメリットも無さそうではあるけど。
で、日髙の説明によると擬人化文房具同士の交流はあるらしい。でも日髙はSS以上の擬人化文房具としか交流してないって、なんか性格悪。あ、ちなみに契約者との情報はやっぱリセット(抹消)されるんだって。だけど擬人化文房具同士の記録はそのまま残すらしい。
「例外といいますか、全ては等級の有無で決まると言ってもいいでしょう。SS以上の擬人化文房具は契約者との情報は残されたままです。……私達にも“感情”は当然あるので、消すも残すもなかなか寂しいものですよ」
「あ?消しゃいいだろ、んなもん。未練タラタラってか?きめぇ。だいたいアタシはおめぇらなんて必要ねえんだよ、失せろ」
「ちょっと菊池さん、言い過ぎでしょ」
「んだよリンリン。そっちに寝返んのか?」
「は?なに言ってっ」
「チッ、うぜぇ。帰る」
「は?ちょ、菊池さん!」
荒々しく教室から出ていった菊池桃花。周りは『なにあれコワッ』とザワついて、副担が慌てて私のほうに来た。
「どうしちゃったの!?ケンカでもしちゃった!?」
「え、いや、別にそういうのじゃないんですけど」
「申し訳ありません。菊池様はこの私が」
「そう?ならお願いしちゃってもいいかな?」
黒井さんは軽く会釈をして教室をあとにした。
で、日髙の説明によると擬人化文房具同士の交流はあるらしい。でも日髙はSS以上の擬人化文房具としか交流してないって、なんか性格悪。あ、ちなみに契約者との情報はやっぱリセット(抹消)されるんだって。だけど擬人化文房具同士の記録はそのまま残すらしい。
「例外といいますか、全ては等級の有無で決まると言ってもいいでしょう。SS以上の擬人化文房具は契約者との情報は残されたままです。……私達にも“感情”は当然あるので、消すも残すもなかなか寂しいものですよ」
「あ?消しゃいいだろ、んなもん。未練タラタラってか?きめぇ。だいたいアタシはおめぇらなんて必要ねえんだよ、失せろ」
「ちょっと菊池さん、言い過ぎでしょ」
「んだよリンリン。そっちに寝返んのか?」
「は?なに言ってっ」
「チッ、うぜぇ。帰る」
「は?ちょ、菊池さん!」
荒々しく教室から出ていった菊池桃花。周りは『なにあれコワッ』とザワついて、副担が慌てて私のほうに来た。
「どうしちゃったの!?ケンカでもしちゃった!?」
「え、いや、別にそういうのじゃないんですけど」
「申し訳ありません。菊池様はこの私が」
「そう?ならお願いしちゃってもいいかな?」
黒井さんは軽く会釈をして教室をあとにした。



