前代未聞な出来事に担任が眉間にシワを寄せつつ私のメジャーメントウォッチを凝視して、クラスメイト達も『何々、どうした?』とザワザワし始めた。
「いや、別になにもしてませんけど」
気だるそうにしていた担任が真剣な面持ちで私が持ってるシャーペンを見つめている。この人ってこういう顔できるんだ。イケメン、ではあるよね。別にタイプとかでもないけど。
「もしかしてもしかする、のか?」
「はい?」
「知ってるか?この世に1つしかない擬人化文房具のこと」
知らん。
「擬人化文房具には等級っつーもんがあんだよ」
『え、等級なんてあるの?そんなの知らねえ』と教室がざわめく。たしかにそんな情報聞いたことないし、ネットで見たこもない。まあでも、各自見合ったものをってなってる時点で等級があってもおかしくはない。
「シンプルな話だ。等級は“SS+・SS・S+・S・A+・A・B+・B”に分けられてんだよ。で、お前達のスペシャルズはもちろん“B”だ」
うん、でしょうね。
「SS+ってのがかなり希少なんだよ。全国でSS+を所持できる学生は50人もいねぇはずだ。んで、こんなの噂話でしかねえんだが、この世に1つだけ“SSS(トリプルエス)”っつーもんがあるらしい。それは誰一人として所持したことがない=適合した奴がいなかった。そのSSSは擬人化文房具の原点にして頂点……“最高峰”と謳われている」
「いや、別になにもしてませんけど」
気だるそうにしていた担任が真剣な面持ちで私が持ってるシャーペンを見つめている。この人ってこういう顔できるんだ。イケメン、ではあるよね。別にタイプとかでもないけど。
「もしかしてもしかする、のか?」
「はい?」
「知ってるか?この世に1つしかない擬人化文房具のこと」
知らん。
「擬人化文房具には等級っつーもんがあんだよ」
『え、等級なんてあるの?そんなの知らねえ』と教室がざわめく。たしかにそんな情報聞いたことないし、ネットで見たこもない。まあでも、各自見合ったものをってなってる時点で等級があってもおかしくはない。
「シンプルな話だ。等級は“SS+・SS・S+・S・A+・A・B+・B”に分けられてんだよ。で、お前達のスペシャルズはもちろん“B”だ」
うん、でしょうね。
「SS+ってのがかなり希少なんだよ。全国でSS+を所持できる学生は50人もいねぇはずだ。んで、こんなの噂話でしかねえんだが、この世に1つだけ“SSS(トリプルエス)”っつーもんがあるらしい。それは誰一人として所持したことがない=適合した奴がいなかった。そのSSSは擬人化文房具の原点にして頂点……“最高峰”と謳われている」



