「羽柴さん、他のも試してみたら?これデザイン似てるよ」
新藤君が気を利かせて私に差し出してきたシャーペン。たしかにデザインは似てるんだけど、なんかピンとこないんだよね。まあ、せっかくだし試してみようかな。
「ありがとう」
ピピッ── 適合率63%。
「ダメっぽい」
メジャーメントウォッチに表示された適合率を新藤君にも見せると『あらら~、残念』みたいな顔をして、なにやら考えている様子。
「じゃあ俺が試してみてもいい?」
「あ、うん。どうぞ」
「ありがとう」
新藤君がシャーペンを握って弾き出された適合率は── ピピッ。
「「99.6%」」
私と新藤君はメジャーメントウォッチを覗き込み、声を揃えて適合率をボソッと呟いた。すると担任がどっからともなくひょこっと現れて、物珍しそうにシャーペンと新藤君を交互に見ていた。
「ほお、すげえな。そんな数字滅多に見れねぇぞ?」
『まーず100%なんざ出ることない』担任がそう言ってたことを思い出して、100%が出ることないってことはそれに近い数字も滅多に出ないってことか。てことは新藤君の適合率やばくない?
ていうか、私以外もう選び終えてるし急いだほうがよさげだよね。高望みなんてしない、85%ありゃいいんだから。そもそも私より頭良ければなんだっていいし。
新藤君が気を利かせて私に差し出してきたシャーペン。たしかにデザインは似てるんだけど、なんかピンとこないんだよね。まあ、せっかくだし試してみようかな。
「ありがとう」
ピピッ── 適合率63%。
「ダメっぽい」
メジャーメントウォッチに表示された適合率を新藤君にも見せると『あらら~、残念』みたいな顔をして、なにやら考えている様子。
「じゃあ俺が試してみてもいい?」
「あ、うん。どうぞ」
「ありがとう」
新藤君がシャーペンを握って弾き出された適合率は── ピピッ。
「「99.6%」」
私と新藤君はメジャーメントウォッチを覗き込み、声を揃えて適合率をボソッと呟いた。すると担任がどっからともなくひょこっと現れて、物珍しそうにシャーペンと新藤君を交互に見ていた。
「ほお、すげえな。そんな数字滅多に見れねぇぞ?」
『まーず100%なんざ出ることない』担任がそう言ってたことを思い出して、100%が出ることないってことはそれに近い数字も滅多に出ないってことか。てことは新藤君の適合率やばくない?
ていうか、私以外もう選び終えてるし急いだほうがよさげだよね。高望みなんてしない、85%ありゃいいんだから。そもそも私より頭良ければなんだっていいし。



