二年前とにかく千隼の前から姿を
消さなくてはという強迫観念があって、
千隼と彼の子供をホテルで見た後、
一週間もしないうちにボストンに向けて
出発していた。
確かに千隼の話を聞くこともなかった
けれど、今更何も話すことはない。
もう籍も抜けているはずだし赤の他人だ。
でも彼に会うのは怖い。
せっかく心の扉に鍵をかけたのに、
日本に帰って千隼を近くに感じたなら、
そのカギも心もとなくなってしまいそうだ。
早苗の結婚式を挙げるホテルは西條系列の
高級ホテルで、ゆりえがバイトをしていて
千隼と出会ったチルアウトが入っている
ホテルなのだ。
ボストンの二年間は必死に勉強して久美子や
ジョシュが居てくれたおかげで何とか千隼の
ことは考えずに居られた。
でも、ここアナハイムのマンションに一人で
いると寂しくて作曲に没頭していても、
ふとした時に日本が恋しくなる。
千隼に会ったら泣かずに笑って挨拶できるか
どうか自信がない。
でも、やっぱり日本に帰りたい。
ここでの仕事が終わったら帰ろうと
思うのだが、それもまたゆりえにとっては
難しい事なのだ。
幸か不幸か仕事が次々に舞い込んでくる。
ジョシュは独立した会社を持っているので
ゆりえはそこに所属して、マネージメント
をしてもらっている。
消さなくてはという強迫観念があって、
千隼と彼の子供をホテルで見た後、
一週間もしないうちにボストンに向けて
出発していた。
確かに千隼の話を聞くこともなかった
けれど、今更何も話すことはない。
もう籍も抜けているはずだし赤の他人だ。
でも彼に会うのは怖い。
せっかく心の扉に鍵をかけたのに、
日本に帰って千隼を近くに感じたなら、
そのカギも心もとなくなってしまいそうだ。
早苗の結婚式を挙げるホテルは西條系列の
高級ホテルで、ゆりえがバイトをしていて
千隼と出会ったチルアウトが入っている
ホテルなのだ。
ボストンの二年間は必死に勉強して久美子や
ジョシュが居てくれたおかげで何とか千隼の
ことは考えずに居られた。
でも、ここアナハイムのマンションに一人で
いると寂しくて作曲に没頭していても、
ふとした時に日本が恋しくなる。
千隼に会ったら泣かずに笑って挨拶できるか
どうか自信がない。
でも、やっぱり日本に帰りたい。
ここでの仕事が終わったら帰ろうと
思うのだが、それもまたゆりえにとっては
難しい事なのだ。
幸か不幸か仕事が次々に舞い込んでくる。
ジョシュは独立した会社を持っているので
ゆりえはそこに所属して、マネージメント
をしてもらっている。



