知らぬ間に蒼葉くんがいて、間違っているところを指しながら私の隣に座る。 「分かるの?」 「教科書見てりゃな。ま、答え見たい気持ち我慢してるのは偉いじゃん」 薄く笑って、『教えてやろっか?』なんて言うけど……三人にも同じ宿題出されてるはずだよね? 私、一回もやってる姿見たことないんだけど? とりあえず間違えたところをやり直し、蒼葉くんに合ってる、と言われたところで一旦ペンを置いた。 「なんだ、もう休憩するのか?」 「いや、ちょっと聞きたいことがあって」 「聞きたいこと?」