出会った当時からは考えられないくらい、優しいレモンくんの声。 彼の目の淵に水滴が揺れているのを見て、私も泣きそうになる。 少し体温の低い手に押されて、私は駆け出した。 廊下を走るのは悪いことだけど、どうか、今だけは許してほしい。