きみとロマンスなんて



安心感がやってきて、はあと嬉しいため息をつきながらその場の椅子に座りこむ。


「…いっしょう見つからないと思った」

「大げさじゃない?」

「あんなに探し回ったのにこんなアッサリと……」



見つかったのはうれしいけれどね?


そう呟くと、なぜかよしよし、と宥められるように頭をぐりぐりされる。

わたしの友達は辛辣なんだか、優しいのか、たまによくわからない。


でもわたしの推しへの愛をちゃんと理解してくれているので、まあ良いかとすぐに頭を切り替えた。



「どこにあったの?」

「え?ああ、それはね…」


チラリと彼女が視線を移した先はーーー。


「……うぐ」

「絵菜」

「うう、でもお…」

「ーーさっきからチラチラ、何か用?」

「ひっ」


視線を投げていたのには気づかれていて、いつの間にかわたしの背後。

恩人、すなわち。


「で、でた……」