コーヒーと紅茶どちらがいいか聞かれたので、コーヒーでお願いしますと応えながら座る。思いの外柔らかなソファに、身体を包まれたようで少しだけ緊張が緩んだ。
そんな私の様子を見ていたのか村越さんは相変わらず柔らかな表情を浮かべながら湯気の立ったコーヒーのカップを私の前に置いた。
「コーヒーが好きなの?」
「母が紅茶好きでよく家で出すから外ではコーヒーを飲むようにしているんです」
村越さんはその答えにはさして興味をそそられなかったように小さく頷いただけで向かいの席に座った。
「はじめに言っておきたいんだけどね。僕は君がここにいるべきと思っているようなカウンセラーじゃない。だから先生なんて呼ばなくていいし、気軽に何でも話して。
その代わり、僕は君が求めているような、優しく深い共感を与えてあげられないかもしれない。
たまに君が期待するような答えと真逆のことを言うかもしれない。それを許してくれるかな?」
「許すもなにも、私はカウンセラーに何かを話すのは初めてで何が普通とかそういうのが分からないんです」
「それでいい。僕も君とはそういう基準みたいなの、決めないで話したいと思ってた。それに君の悩みが解決したら、この仕事はやめるつもり」
「え、なぜですか?」
「今決めただけ」
「そんなの普通じゃない、仕事がなくなるのに!」
「いいじゃん、普通じゃなくても。ただ僕は本気で君の力になりたいと思ってる。でも、最後に物事を実際に動かすのは君自身の仕事だと思う。僕は普通のカウンセラーではない、そして君は自分の力で動くということ、そのことを絶対に忘れないで」
「うーん正直よく分からないけど、分かりました」
「さて、早速君の話を聞かせて」
そんな私の様子を見ていたのか村越さんは相変わらず柔らかな表情を浮かべながら湯気の立ったコーヒーのカップを私の前に置いた。
「コーヒーが好きなの?」
「母が紅茶好きでよく家で出すから外ではコーヒーを飲むようにしているんです」
村越さんはその答えにはさして興味をそそられなかったように小さく頷いただけで向かいの席に座った。
「はじめに言っておきたいんだけどね。僕は君がここにいるべきと思っているようなカウンセラーじゃない。だから先生なんて呼ばなくていいし、気軽に何でも話して。
その代わり、僕は君が求めているような、優しく深い共感を与えてあげられないかもしれない。
たまに君が期待するような答えと真逆のことを言うかもしれない。それを許してくれるかな?」
「許すもなにも、私はカウンセラーに何かを話すのは初めてで何が普通とかそういうのが分からないんです」
「それでいい。僕も君とはそういう基準みたいなの、決めないで話したいと思ってた。それに君の悩みが解決したら、この仕事はやめるつもり」
「え、なぜですか?」
「今決めただけ」
「そんなの普通じゃない、仕事がなくなるのに!」
「いいじゃん、普通じゃなくても。ただ僕は本気で君の力になりたいと思ってる。でも、最後に物事を実際に動かすのは君自身の仕事だと思う。僕は普通のカウンセラーではない、そして君は自分の力で動くということ、そのことを絶対に忘れないで」
「うーん正直よく分からないけど、分かりました」
「さて、早速君の話を聞かせて」


