相談室のきみと、秘密の時間

だからって私は飛行機のパイロットとかキャビンアテンダントになりたいとは思ってない。
だってなるの難しいし、普通な私じゃなれない。

埃くさい図書室や進路指導室の前を入ることもなく通り過ぎた。
どうせ、私が欲しいものは見つからない。

「じゃあ、どこに行けばいいんだろう」

ため息が漏れた。

でも時間は流れていくし、そうなればいずれ私は無理やりどこかに押し流されていくのだ。

「困ったなあ」

何度目かも分からないため息の後に呟いた。

すると、いつの間にか廊下の端っこにたどり着いていて、そこには相談室の看板があった。
存在したことすらはじめて認識した。

その場所でイメージする辛気臭い感じはなく、図書室のような古くささもなかった。

むしろ夕日に照らされたその場所はオレンジの光が差し込んでいて、どこかあの飛行機から見た神秘的な景色を思い出した。