「私だって一緒だったのに!」
スマートフォンを手に取り、手帳の最後に書かれていた電話番号を入力した。
今度は一秒だって迷わなかった。緊張もしなかった。
「慧悟さん、高遠です」
「……彩葉……?」
「今日、卒業式だったんです。そして相談室で慧悟さんの手帳を見ました」
「慧悟さんに会いたいんです。どうしても言わなきゃいけないことを言えてなかったから。私は石神井公園に6時には着きます。来るまでずっと待ってますから」
「ーー僕のことなんて忘れてよかったのに」
「なんて言われようと待ってます。ずっと。それと慧悟さんのバカ、嘘ばっかりつくな」
「あれ見られちゃったら、もう全部バレバレなのか」
電話はそこで切れた。
私は走り出す。
今度こそ、絶対に君の手を離さない。
慧悟さんが居なくなってから、ここと東京は、宇宙の果てより遠く離れてるんだってずっと思っていた。
確かに一度離れたら戻らないものもあるのかもしれない。
でも願えば、願い続ければ、届く気持ちはきっとあるんだって今は思える。
それが慧悟さんの力になるなら。
私は何度でもあなたのことを願うよ。
スマートフォンを手に取り、手帳の最後に書かれていた電話番号を入力した。
今度は一秒だって迷わなかった。緊張もしなかった。
「慧悟さん、高遠です」
「……彩葉……?」
「今日、卒業式だったんです。そして相談室で慧悟さんの手帳を見ました」
「慧悟さんに会いたいんです。どうしても言わなきゃいけないことを言えてなかったから。私は石神井公園に6時には着きます。来るまでずっと待ってますから」
「ーー僕のことなんて忘れてよかったのに」
「なんて言われようと待ってます。ずっと。それと慧悟さんのバカ、嘘ばっかりつくな」
「あれ見られちゃったら、もう全部バレバレなのか」
電話はそこで切れた。
私は走り出す。
今度こそ、絶対に君の手を離さない。
慧悟さんが居なくなってから、ここと東京は、宇宙の果てより遠く離れてるんだってずっと思っていた。
確かに一度離れたら戻らないものもあるのかもしれない。
でも願えば、願い続ければ、届く気持ちはきっとあるんだって今は思える。
それが慧悟さんの力になるなら。
私は何度でもあなたのことを願うよ。


