相談室のきみと、秘密の時間

だけど今、かなり焦ってる悩みがある。
夏休み明けに提出の進路希望表が空欄のままになっていること。
まだ高校1年なのに早くない? と思うけど、ハッキリ決めてないけど〜とか言いながら友だちはスラスラ書いていた。

どのくらいが普通なのかを考えてるけど、文系にしろ理系にしろ同じくらいの成績を取っていたし、その他の専門学校を検索してもどれも興味がなかった。

こんなに空虚な人生の中でも、唯一記憶に残る光景がある。

例えば、その時の夢を見ると私は一日痺れるような胸の痛みと愛しさで胸がいっぱいになる。

でも自分がなぜそんな気持ちになるのかは分からない。

ただ私はその記憶のままの時間と空間を永遠にしたいと、強く強く願っている。

「まぶしいだろう?」

その夢の中で誰かが言う。
私は応えることもせずに熱で窓がとけてしまいそうなほど、夢中になって外を見ている。