相談室のきみと、秘密の時間

「え、そんなこといいんですか?」

「だから最初に言ったじゃない。僕は先生じゃないと。なら、なんでもありだろ。それに君はさっき普通のカウンセラーよりは僕のような人間のことをそこそこ気に入っていると言った」

「それはそうですけど。でも……」

「デートみたい?」

「違います!」

「いいだろ、デートに見えたって。僕たちにとってはどこであってもやることはカウンセリングなんだから。それとも……デートは初めて?」

「それも違います!」

いや、本当は違わないんだけれど。普通に友達は居たけど、これまで彼氏なんて居たことはなかった。

むしろ14の弟の方がやたら可愛い彼女持ちだった。

でもさ、友達みたいに誰かに自慢するために何人に告ったとか告られたとか、SNSにイチャイチャ画像あげたりとか、何年記念にこんな豪華なプレゼント貰ったとかそういうことよりも、どれだけ大切に思える人とかけがえない時間を重ねられたかということの方が、私は素敵だなと思っていたから、無理をしないというか自然の成り行きに任せるというか

……そんな私の心の葛藤を見抜いていたのか、村越さんは始終ニヤニヤしていた。